革製品づくり

田園風景が残る緑豊かな街から

埼玉県東部に位置し、春日部市、越谷市、吉川市そして千葉県野田市に隣接した、人口約3万人のまだまだ田園風景が残る緑豊かな街に松伏町シルバー人材センターがあります。町の北部の里山、広場、水辺からなる原風景が創出された県営「まつぶし緑の丘公園」の丘からは富士山や東京スカイツリーを眺めることができます。そして、町の南部には、町制施行20周年を記念して建設され、525の座席数を備えたホールを有する「田園ホール・エローラ」があり、専門家の方々から国内屈指のホールとして高く評価されています。

 

世界で一つだけの作品

 女性会員の増強、活躍の場の創出そして会員の親睦を図るためのイベント等の提案及び開催を担当している松伏町シルバー人材センター女性部会の活動のひとつ「革製品製作」を紹介します。毎月2~3回、女性会員を中心に革製品づくりに励んでいます。革製品の手作りの魅力は、加工する工程で得ることができる達成感を味わうこと、そして何と言っても既製品にはない世界で一つだけのオリジナルの作品を作ることです。

 まず、何を作るか決めますが、大きな革製品を作るのは大変なので、小銭入れやキーケースなど小物の革製品を作ることから始めます。加工する革製品が決まったら、次に型を作ります。次に準備するものは、牛革などの材料、革を型紙に合わせて切るための革包丁などの道具です。いよいよ製作作業にとりかかります。仕上がりをきれいにするための下処理、ミシンで縫う場合は必要ありませんが、縫う穴をあけます。穴をあけた後は、それに沿って縫っていきますが、この作業に長い時間が必要です。革製品の見栄えを良くするために慎重にかつ丁寧に縫い上げ、仕上げ処理を行って完成です。

 完成した革製品は、町が主催するイベント等で販売し、令和2年の創立30周年の記念品としてカードケースを全会員に配付し好評でした。また、小学生を対象に父の日プレゼント用の革のキーホルダー製作のお手伝いもするなど地域に貢献しています。女性部会では、革製品のほかに牛乳パックを再利用したイスづくりなど手作りの良さを生かせる多様な製品づくりにこれからも挑戦していこうと思います。

馬込よし枝