日本遺産の街で着付け教室

埼玉県で唯一の日本遺産

忍城の城下町・行田市は足袋づくりで有名です。大正から昭和にかけての最盛期には200もの足袋工場が軒を連ね、全国シェア約8割の足袋を生産する「日本一の足袋のまち」として繁栄しました。

こうしたことから、市内のあちらこちらに足袋蔵が残されています。

そこで、文化庁から平成29年度に「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」として日本遺産に認定されました。埼玉県では唯一の日本遺産です。

日本遺産とは

日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化や伝統を語るストーリーとして文化庁が認定し、地域に点在する遺産を「面」として活用・発信することで、地域活性化を図ることを目的としているものです。

現在、全国で104か所が認定されています。

着付け教室がスタート

行田市シルバー人材センターでは、令和5年秋から着付け教室がスタートしました。私たちも和装文化を伝えることができれば嬉しい、との思いで始めました。

講師はセンター会員の黒田栄子先生です。黒田先生は東京の装道きもの学院で学び、日本橋高島屋の呉服部門に勤務しました。現在も百貨店での着物イベントなどに関わられています。

黒田先生は「亡くなった佐賀の母も行田の足袋のことを知っていました。着物は親から子へ、また子から孫へと代々受け継がれ着ることができます。帯や小物の組み合わせでいろいろなおしゃれが楽しめます。」と、着物の良さを語ります。

着付け教室の今後の願い

行田市内では観光客へのおもてなしのため、いろいろな場所で「花手水(はなちょうず)」が飾られています。

着付け教室のメンバ-は「春と秋の良い季節ごとにお気に入りの着物を着て、行田の足袋を履いて、花手水に彩られた行田の街を散策したいね♪」と話しています。

黒田先生は、「着物を着ることは難しいことではないので、気軽に着てほしい。」と着付け教室への参加を呼びかけています。

ゼリーフライ娘(PN)