ミニデイサービス「みんな家」(みんなんち)で仲間づくり

みんな家とは…2016年に長瀞町シルバー人材センターで立ち上げ、現在は新総合事業の長瀞町通所型サービスとして行っているミニデイサービスです。地域の高齢者が閉じこもりがちにならないよう、気軽に交流できる場を提供しています。体操、レクリエーション、カレンダー作り、外出行事等、毎週水曜日の午前中に活動をし、お昼をみんなで食べてから解散になります。外出する日はショッピングやお花見、秋にはミカン狩りなど、様々な事業を計画し活動しています。利用したい方も多く、大変人気のある事業です。

そこでヘルパーとして働く3人のシルボンヌさんに取材しました。取材した日は室内での事業でした。まずシルボンヌさん達が利用者さんの血圧と体温を測り、健康チェックをしてから始まります。一人ひとり丁寧に話を聞きながらやさしく接します。みなさんとても嬉しそうです。利用者さんのひとりが手本となり、きよしのズンドコ節に合わせてリズム運動を行い、次は座ったままできる体操をシルボンヌさん達にあわせて行いました。体を動かした後は、カレンダー作りです。好きな折り紙を選び、切り絵を貼りました。数字を入れたりむずかしいところはシルボンヌさん達がお手伝いをして、とても個性的で素敵なカレンダーが完成しました。

昼食は料理好きの利用者さんが作ってきてくれた特製けんちん汁とお弁当に、シルボンヌさん達手作りの体にやさしい家庭料理です。みんなでおしゃべりしながらいただきます。

利用者さんからは「毎週水曜日が楽しみ。みんなに会って話すと元気になる」「月に一度のお出かけが楽しみ。花見や初詣、色んな場所へ連れて行ってもらえる」など嬉しい感想をたくさん聞くことが出来ました。

シルボンヌさん達からは「地元だから共通の知り合いが多く、話が盛り上がる。コロナで出歩きができないからこういう事業はとても貴重」という感想や、「フレイル(介護になる前)の支援ができる場がもっと増えるとよい」という意見もうかがえました。また「メンバーにとても恵まれている。利用者さんは80代から一番上の方が91歳。いろいろな経験をされている方と話すと勉強になる」などシルボンヌさん達と、利用者さん達はお互い学び合い、助け合う良い関係だと思いました。

利用者さんの中には一人暮らしの方や日中一人の方も多くいらっしゃいます。これからの高齢化社会でこの様なミニデイサービスの事業はもっと必要になり、それを担っているシルボンヌさんの役割はとても重要なものだと感じました。

ふるさとのはな(PN)